東京での開催も初!だという
エルメスの手しごと展へ。
表参道ヒルズで3・19まで開催中です
(土日は混み合うでしょう!興味のある方はお早めに)


うっとりするような職人さんの手仕事を見ることができました。
食器ももちろん手描き。
職人さんはフランスで働く日本人の方のようでした。



時計のパーツは本当に肉眼で見えないほどのものが200以上。
パーツの解体を体験されてる方もいましたが
今の私には肉眼で見る自信がありません。



エルメスのスカーフコーナー。
一枚を仕上げるのに、半年から一年。
エルメスでは1937年からスカーフを販売して
一年に10〜20ほどの新しいデザインが出るそうです。
今までに販売されたデザインは約2000種類。
各店舗を回ってもまず同じデザインと色合いのものに出逢えることは
まずないそうです。


この日本柄のものも製作に二年がかかり
シルクスクリーンの版は43種類。
過去最高の版数は46種類だったそうです。
とても素敵なデザインですね。


職人さんから、シルクはカイコ蛾が繭をつくり
それがシルクだと説明があるなか、
それではカイコは何を食べるか知ってますか?と
問いかけられましたが、誰も答えられませんでした。
私は「桑の葉」だと知ってます。しかも取れ立てでないと食べないことも。
実は子供の頃、観察を兼ねて育てたことがあるのです。
エルメスのスカーフのデザイン、色合い、発色、使い心地は
本当に素晴らしいです。品質を保つために
やはりここでも公開できない企業秘密があるそうです。


あっというまに、3時間ぐらい
夢中で拝見しましたが、
スカーフの縁かがりも、とても興味深く見ることができて
今まで疑問だった、端の始末のやり方も理解できました。
多くのシルクスカーフが手縫いのかがりのように
エルメスでももちろん手かがりです。
最後にタグと、品質表示を取り付けますが
みなさんはこれをつけたままお使いしていますか?
私は心苦しいけど、目立つタグは外して愛用するようにしています。

スカーフのデザインに、フォトショップと自社のツールを使い始めたのも
つい三年前からで、それまでは全て手描きだったそう。
とても興味深い話です。
パソコンでのデザインは速いけど、手描きの繊細さの
表現が難しいそう。うんうん、すごくよくわかる。
そして、その繊細な良し悪しを、お客様は微妙に感じ取る、
それが人間の素晴らしい感性です。
ブランド品は高価で有ることには間違いないです。
でも、私は逆にブランド品こそ安いなって思えます。
その「安いな」って思わせる気持ちこそが
その商品の魅力だとおもうのです。
世界で愛されているブランドは
今日も多くのことを教えてくれました。
